即戦力で貢献する準備期間にする。ヤクルトの新人合同自主トレが9日、戸田球場で始まった。

ドラフト1位木沢尚文投手(22=慶大)は、ランニングやキャッチボールなど軽めのメニュー。高津監督や池山2軍監督ら首脳陣に見守られながら初日を終えた。2月のキャンプへ向けて「しっかり腕を振って投げられる状態にしたいと思います」と話した。

東京6大学野球を沸かせた最速155キロのパワーピッチャー。2年連続の最下位から巻き返しへ、かかる期待は大きい。視察に訪れた高津監督は「自主トレで大きな問題がなければ、沖縄に連れて行くことになると思います」とキャンプ1軍スタートを明言。競争によって投手陣を活性化させる狙いもあり、ドラフト2位の山野太一投手(21=東北福祉大)とともに、アピールする場を与えられた。

絶好のチャンスにも動じない。木沢は「1軍キャンプに行かなくては話にならない。行くだけではなくて、ローテーション争いにも食い込んでいかなくてはいけない」と淡々と話す。見据えるのは即戦力として1年間投げ続けること。まずは自主トレ期間で土台を作っていく。【湯本勝大】