シーズンオフ恒例「ヨネちゃんのおシャレ野球学」。野球取材歴40年超の米谷輝昭記者が、だじゃれを駆使しながら意外なデータやエピソードを紹介します。

    ◇    ◇    ◇  

DeNAの三浦大輔新監督(47)が、初采配をふるう。開幕戦(3月26日)の相手は巨人だ。実は、現役時代の初登板も巨人だった。92年10月7日、7回から3番手として登板し、2回を無安打に抑えた。監督としての初戦も、永ちゃんよろしく「クールでバッチリ」決めたい。

新監督には、現役時代の原監督にしてやられた、の思いが残るはずだ。完璧に打たれた。93年9月1日の初対決で中前打、原引退の年となった95年9月26日では、8回2死から決勝本塁打を浴びた。今、思い出しても「腹立つなり?」。2打数2安打1打点の対戦成績が残る。

対照的に阪神の矢野監督に対してはめっぽう強かった。137打数25安打の1割8分2厘。本塁打は1本も許していない。全盛期には「阪神キラー」と呼ばれた。通算46勝(32敗)している。こちらは「ミウラにウラミ」かもしれない。

巨人戦は通算13勝39敗と苦手にした。開幕戦での2敗を含む。イヤな数字が並ぶが、勝たないことには優勝もおぼつかない。監督のデビュー戦では、どんな結果を出すか。うーん、現時点では「開幕見当がつかない」。【米谷輝昭】