阪神大山悠輔内野手(26)が16日、沖縄県内のグラウンドで自主トレを公開した。チームメートの梅野や岩崎と汗を流し、オンライン取材に対応。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、例年以上に難しい調整期間が続くが「やることは変わらないですね。2月1日のキャンプインに向けてしっかり準備をするだけだと思っている。(調整の)難しさはありますけど、しっかり準備するだけかなと思っています」と、頼もしい言葉を発した。

昨季は開幕ベンチスタートも、7月上旬にスタメン奪取。最終的に65試合で4番に座り、打率2割8分8厘、28本塁打、85打点はすべてキャリアハイの成績だった。本塁打と打点ではリーグのタイトル争いにも加わり、飛躍の1年になった。それでも大山は「去年良かったところはしっかりプラスにして、もっともっとレベルアップできるように。また新たな自分を見つけていきたいですし、これは引退、野球が終わるまで常に見つけていきたいと思っています」と、向上心を持ち続ける。

今季は新キャプテンとしてチームを引っ張る立場にある。現在重点的に取り組んでいる練習を問われると「全部やるしかないと思っている。打撃、守備、走塁全て。時間は限られているので、うまく使っていきたい」とキッパリ答えた。「去年は去年。去年の数字から今年がまた始まるわけではないですし、ゼロから始まる」。気持ちを新たに、大山が21年をスタートさせた。【只松憲】