阪神坂本誠志郎捕手(27)が、沖縄県内のグラウンドで岩貞、オリックス能見との自主トレを公開し、オンライン取材に対応した。プロ6年目を迎える今季は「いい意味でいろんな人の期待を裏切っていけるようなシーズンにしていければ」と、正捕手奪取へ意欲を燃やした。

坂本はチームのムードメーカーにも名乗りを上げた。「『こいつ何してるんや?』と思われても、もっと自分を出していく。『こいつアホちゃうか』と思われても声を出して印象に残ったりする。『何やってるかようわからんけど、あいつやったらなんかしてくれそうやな』みたいなところも、チーム内で爆発力という部分で必要になってくると思う」。野球を始めた頃、がむしゃらに白球を追いかけていた当時のような元気を出していく。プロ6年目を迎え、そんな存在がチームに不可欠であると考えた。

チーム内には梅野や原口、ドラフト4位の栄枝祐貴捕手(22=立命大)など多くのライバルがいる。「プレーボールの段階から試合に出て、最後のゲームセットまで出ているというのがキャッチャーとして1番うれしいというか、大事だと感じた。総合的にレベルを上げないとそういう機会も増えてこない。ピッチャーから『こいつに捕ってもらいたい』とかというのは必要になってくると思う」。揺るぎなき信頼を勝ち取り、虎の元気印になる。【只松憲】