オリックスのドラフト1位、山下舜平大(しゅんぺいた)投手(18=福岡大大濠)がメジャー級の素質を披露した。大阪・舞洲でプロ入り後初の投球練習を行い、杉本尚文ブルペン捕手を相手に20球。1軍バッテリーコーチ補佐などを歴任し、歴代の好投手を受けてきた同捕手を「18歳であの球は、すごい。(タイプは)平野佳寿」とうならせた。

昨年11月以来のブルペンは捕手を立たせたまま、すべて直球。「五、六分くらい」(山下)の力の入れ具合でも、素質を伝えるには十分だった。杉本ブルペン捕手が引きあいに出したのはかつての絶対的守護神で日本代表も経験し、17年にダイヤモンドバックス入りした平野(マリナーズFA)。球質、長身などに共通点を見いだしたが、さらにベテランのブルペン捕手を驚かせたのは、力強い出力のエンジンを搭載した体。「18歳とは思えない。出来上がってますよね」と舌を巻いた。

山下はプロ入り後、ウエートトレーニングに初めて取り組み、練習法を学んでいる。「体はいいボールを投げるために鍛えるので、投げられなかったら意味がない。いかにボールに体の強さを与えられるかというのが一番大事」と夢の165キロを目指す。

入寮直後はプロの先輩は怖いと思い込み「勝手におびえながら」暮らしていた。周囲の優しさを知り、今では入浴中も先輩に話しかけ、向上の糸口を探る。明るくたくましく、ペーターは成長を続ける。【堀まどか】

 

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