新球習得のプランを明かした。日本ハムのドラフト1位伊藤大海投手(23=苫小牧駒大)が26日、新人合同自主トレを行う千葉・鎌ケ谷でブルペン入りした。直球に加え、武器のスプリットとチェンジアップの間をイメージした新たなボールを試投するなど44球。「前田健太さんとか投げていると思います」と、新球スプリットチェンジに磨きをかけていく。

課題克服への試行錯誤がきっかけだった。「落ちるボールがずっと安定していなくて悩んでいた。握りを試していく中で(人さし指から薬指の)3本を使って挟む形でやってみたらよかった」。25日のキャッチボールで試した時の感触が良かったため、早速傾斜を使った投球練習でも試した。左打者への決め球にするのが狙いで「高低での空振りも狙いつつみたいなのをやってみたい。今日投げた感じでは外に投げると逃げる傾向はある」。誘い球としても有効になりそうだ。

憧れのダルビッシュが、24日に放送された教養バラエティー番組「林先生の初耳学」(TBS系)に出演。寮の部屋にテレビがない伊藤は観ることはできなかったが気になっていた。「(実家の)親に録画して、と頼みました」。同番組でダルビッシュは変化球について「自分が唯一執着するもの」と表現。伊藤は「打ち取るための1つのツール。今までだったら真っすぐでいけたところが、プロのバッターを考えた時に変化球に対しての考え方というのは変わってきている」。一流を目指す右腕に探求心は尽きない。【山崎純一】

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