楽天に日米通算177勝の田中が加わり、先発ローテーションは計538勝の「4本柱」が支える。

昨季11勝でNPB史上初の3球団で最多勝を達成した17年目の涌井は通算144勝、15年目の岸は同132勝、9年目の則本昂は同85勝。知名度、実力、実績ともに球界屈指の右腕が並ぶ。「4本柱」がおのおのをカバーをし合えば、他球団への脅威は計り知れない。

5番手には黄金ルーキーが控える。最速155キロ左腕のドラフト1位・早川隆久投手(22=早大)について石井GM兼監督は「早川くんはローテーションに入れて育てたい」と話す。早川は新人合同自主トレを完走。2月下旬の実戦デビューを目指しており、順調にステップを踏めば、ローテ入りは確実な状況だ。

最後の6枠目争いは激しい。昨季4勝の左腕塩見が有力も持病の腰痛を踏まえ、登板間隔を空けながらの起用となる見通し。同GM兼監督が掲げる「チャレンジ枠」に左腕ではドラフト3位の藤井聖投手(24=ENEOS)、右腕では2年目滝中、5年目の藤平、高田萌、ドラフト2位高田孝一投手(22=法大)、同4位内間拓馬投手(22=亜大)も狙う。

守護神には昨季先発に挑戦した松井が戻る。リーグ屈指の先発ローテと打線がかみ合えば、8年ぶりのリーグ優勝、日本一までくっきりと見えてくる。【楽天担当=桑原幹久】