ダル、帰ってこい!? 日本ハム宮西尚生投手(35)が、パドレスのダルビッシュ有投手(34)に“ラブコール”を送った。30日、沖縄・名護での先乗り自主トレを打ち上げ。楽天に復帰する田中将大投手(32)に負けじと、かつてのエースのカムバックを声に出しながら、若手投手陣の奮起を求めた。

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田中将の楽天復帰を受け、思わず心の声がもれた? 宮西がジョーク交じりにダルビッシュへラブコールを送った。

宮西 投手陣が良くなり、パ・リーグの打者の技術が向上する風になっていけばいいけど、敵としては、たまらんですよね。ダルビッシュ、帰ってこーへんかな。

すぐさま「(帰ってきたら)ちょっと面倒くさいな」と笑ったが、そんな言葉が口をつくほど、脅威になる。今季の開幕は敵地での楽天戦。シーズンを占うオープニングゲームで、いきなり対戦する可能性もある。「マー君から5点取れるかといったら、無理に決まってんねん。よっぽどじゃないと無理やから」。百戦錬磨の左腕の警戒レベルもマックスだ。

そんな相手に勝つためにはどうするか。

宮西 楽天も、ああやって良い投手が帰ってくるとなると、より守り勝たないといけない野球になる。守備だけじゃなく、投手陣がしっかり投げないといけない。

ダルへの“呼びかけ”は、若手投手陣へのゲキの裏返し。昨季は闘争心や、キャッチボールに取り組む姿勢などに疑問を抱いていた。足元から見つめ直し、メジャー移籍したエース有原の枠を狙え-。目の色を変えての競争激化を望んでいる。

この日はブルペンで調整し、先乗り自主トレを打ち上げた。「キャンプというよりも、開幕にしか照準を合わせていない」。ダルビッシュはいなくても、若手を統率してマー君に対抗する。【田中彩友美】