巨人が速球対策に打って出る。宮崎キャンプでは、フリー打撃で投手の位置が通常の18・44メートルより約3メートル手前に設定されている。

キャンプ前のスタッフミーティング、コーチ会議で速球対策の改善をチーム全体で取り組んでいくことが確認された。

元木ヘッドコーチ、後藤野手チーフコーチらの発案で“メジャー式”のフリー打撃を導入。阿部2軍監督は「速い球にどう対応するかということ。バッターは常に受け身だし、試合のときは自分の間合いで投手は投げてくれない。アメリカンスタイルだよね。試合のためを考えてやったほうがいい。それは2軍でも同じ。シーズン通してやっていこうということ」と説明した。

メジャー球団では試合よりも近い距離からハイテンポで投げ込むフリー打撃が一般的で、30球団の最近距離とされるレイズは10メートル付近から投手役の首脳陣が投げ込む。2年連続でリーグ優勝も、ソフトバンクの速球派に屈し、日本一を逃した。打倒パ・リーグ、ソフトバンクへの策を講じる。