2年目の中日岡林勇希外野手(18)が7日、今キャンプ初のシート打撃で2打数2安打1盗塁の結果を出し、開幕1軍を猛アピールした。1打席目は、オリックス時代に日本代表経験のある松葉と対戦。初球ストレートを逃さず、左前へ。2打席目もボール球を2球見送った後、直球を右翼に引っ張った。二盗も決め、ネット裏の大島オーナーにも成長ぶりを披露した。

岡林 立浪さんに教わったことを実戦で生かしたかった。2打席目は真っすぐに振り負けずに打てた。下半身を力強く使って、打球を飛ばすことを意識している。

菰野(三重)では投打の二刀流で活躍したが、19年ドラフト5位で入団後は外野手専任。昨季2軍で打率2割8分5厘をマークし、ウエスタン・リーグ優秀選手賞を受賞した。OBの立浪臨時コーチの指導で、1日約500球の打ち込みが続く。「手がすごいことになっています。(二刀流だった)高校時代は打撃練習をやっても30分くらい。こんなに振ったことない」。マメがつぶれた手を見せながらも、声は弾んでいた。

今季の開幕外野争いは熾烈(しれつ)だ。中堅大島以外は白紙。新外国人ガーバーはコロナ禍で来日できず開幕は絶望的で、昨季不振の平田も右翼の定位置復帰に目の色を変える。球界野手最年長の福留や福田らもいる。「開幕1軍は1番目の前の目標。走塁、守備のミスがあれば難しい。そこをしっかりやれば狙えると思っている」。開幕外野手争いに、18歳が名乗りを上げた。【伊東大介】

▽中日立浪臨時コーチ(岡林について)「非常にミートがうまい。いい形で打てているが、まだまだ。油断せずに、長いシーズンを見据えた体力をつけないといけない」

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