上沢さんの次はオレが投げる! 日本ハム河野竜生投手(22)が開幕2戦目の先発に名乗りを上げた。18日、沖縄・名護で行われた紅白戦に先発。最速143キロの直球をコースに投げ分け、緩急も駆使して4奪三振など3回をパーフェクトに抑えた。ローテ入りを狙う左腕は、開幕カード2戦目、3月27日楽天戦(楽天生命パーク)の先発を射止めにいく。

   ◇   ◇   ◇

好投した河野が堂々と宣言した。「開幕(ローテ)に入るのが目標じゃなくて、上沢さんが開幕投手に決まったので、2戦目に投げるくらいの気持ちでアピールしていきたい」。プロ2年目の左腕は、開幕投手を務めるエース上沢の後となる3月27日、楽天との開幕2戦目の先発をターゲットに設定した。

直球で押す投球を体現できた。1回先頭の松本剛に対し、同学年の女房役古川のカーブのサインに首を振って直球を投じた。真っすぐ3球で追い込み、最後は変化球で空振り三振。「自分の課題でもある真っすぐをしっかりコントロールできた。そこが全て」。最速143キロの直球をコースに投げ切れたことで、変化球を使った持ち味の緩急ある投球につながった。

2回の中田には直球で押して左飛。「今日は特に右バッターのアウトコース(の直球)がよかった」。続く野村には、初球の直球をファウルにさせ、カウント1-1から緩いカーブで追い込み、次のチェンジアップで空振り三振を奪った。「配球、制球力も全てにおいて1番よかった」。昨季2割1分3厘だった対左打者の被打率に対し、右打者には3割9厘と打たれた。「今日みたいな投球をシーズン通してやっていけたら」とイメージを描いた。

3回を4奪三振のパーフェクト投球に栗山監督は「前に進んでくれている。まだまだスピードが出る気がするし、まだまだ良くなる気がする」。紅白戦のみだが、ここまで実戦2試合5イニングで、許した安打はわずか1本。「自分の持っている力を最大限に出すだけ。実戦でも多く投げさせてもらえているので、そこでしっかり結果を求めていきたい」。目標は定まっている。あとは結果を残すだけだ。【山崎純一】

▽日本ハム荒木投手コーチ(河野に)「すごく良かった。緩急も付けられていたし、角度あるボールを投げられていた」

◆日本ハムの開幕ローテ争い 15日に開幕投手(3月26日、楽天戦)を務めることが発表された上沢は確定で、昨季7勝の杉浦が有力。先発に固定予定の金子らが候補に名を連ねている。昨季8勝を挙げたドリュー・バーヘイゲン(30)、新外国人左腕ロビー・アーリン(30)はコロナ禍のため来日未定で、開幕には間に合わない公算が大きい。

日本ハム担当のツイッターはこちら―>

日本ハムニュース一覧はこちら―>