ソフトバンク高橋礼投手(25)が「原点回帰」で開幕ローテーションをつかみ取る。宮崎キャンプの19日に紅白戦が行われ、先発で今季初実戦を迎えるサブマリンはブルペンで57球を投げて前日調整。「先発で投げるということが今まで目標としてきたこと。とにかくまたペイペイドームの真っさらなマウンドで投げられるように、結果を求めていきたい」と2年ぶりの先発挑戦に意気込んだ。

ブルペンでは直球を中心に投げ込んだ。「とにかく真っすぐでファウルを取るという意識で投げました。変化球も精度が上がってきたというところで、もう1度真っすぐを見直せるとピッチングの幅も広がるのかなと思うので、真っすぐを大事にしていきたい」。

先発で12勝を挙げて新人王に輝いた19年は、力強い直球とテンポの良さが武器だった。「気持ちよくタイミングを合わせて振らせない。自分のタイミングで投げられるように」と、得意のスタイルでアピールする。オフの自主トレで楽天牧田から教わり習得を目指すカーブを生かす上でも、自分の原点が大切になってくる。

千賀や東浜が故障で出遅れており、チャンスとも言える状況だがそこには目もくれない。「今のうちというか、しっかり結果を出せば大丈夫だと思う。自分にしかないアンダースローという特徴がある。他の人と一緒にせず、自分にしかない武器があると思っている」。球界でも数少ない存在。チームで唯一の下手投げとして、自信を持って自分の結果だけを追い求めていく。【山本大地】

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