巨人秋広優人内野手(18=二松学舎大付)が4日、同校の卒業式に出席した。

東京ドームからわずか600メートルほどの距離にある文京シビックホールで行われた同式。右端の一番前の席に着席した秋広は、卒業生433人の中でも身長は頭1つ、2つ抜きんでていた。部活動やキャンプでの活躍を認められ、父母の会表彰の特別賞を受賞。名前が呼ばれると「はい」と返事をして身長2メートルの大きな体で立ち上がった。

感謝の気持ちを忘れない。恩師の市原勝人監督へ、「入学したときは全然プロに行けるような選手ではなかった。一から教えてもらってプロに行けるような選手まで育ててくれた。人間的な部分で多くの話をしていただいた成長できた3年間でした。本当にありがたいです」と感謝。大きく成長した高校生活を振り返った。

旧友たちと久しぶりに再会した。「いよっ、3三振!」と前日3日に行われたヤクルト戦(東京ドーム)での3三振をイジられるなど、心を許せる仲間とのひとときを楽しんだ。女子生徒を中心に30人ほどからサインを求められる“スター”ぶりだった。

宮崎キャンプ中に1軍に合流すると、実戦10試合で打率3割2分3厘と猛アピール。メディアで取り上げられることも増えた。ここからは本格的にプロ野球選手としての人生がスタートする。「これからは一プロ野球選手として、プロ野球選手という名に恥じないようなプレーをできるようにしっかりやりたい」と力を込めた。