開幕3番はオレ弾! 阪神ジェフリー・マルテ内野手(29)が豪快なアーチをかっ飛ばした。

「3番DH」でスタメン出場し、1回の第1打席だ。2死走者なしで西武高橋の真ん中直球を強振。「ツーボールだったから甘いボールを狙って、そのボールを一発で仕留めることができて良かったよ」。左翼ポール際に運ぶ2号ソロで、来日3年目助っ人として貫禄を見せた。

オープン戦は出場した全5試合で3番に座り、打率2割5分、2本塁打、4打点。コロナ禍の影響で来日が遅れ、実戦デビューは2下旬だったが好調を維持している。矢野監督は「選球眼も元々いい。つなぐ、(走者を)かえす、そういうところでマルテがいるっていうのは相手も嫌な存在になる」と打線の中軸として評価。3番打者の選定について聞かれると、ドラフト1位の佐藤輝に関しては「すぐはない」とし「マルテかサンズかどうか…」と頭を悩ませた。

そんな悩みを解消してくれそうな1発を放ったマルテは試合後、至って冷静だった。「打順に関係なく、自分の仕事をしっかりするだけ。ランナーがいてもいなくても自分の持ち味を出して頑張っていきたいね」。昨年韓国球界で本塁打と打点の2冠に輝いた新加入のメル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国・KT)はいまだ来日できていない。それでも虎打線の中心には頼れるM砲がいる。【只松憲】