楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22=早大)が、開幕カード3戦目の28日日本ハム戦での先発が決まった。

田中将の後を受け、DeNA戦の6回から登板。球団計測で最速149キロをマークし、4回を1安打無失点と快投した。試合後、石井GM兼監督からキャンプ中に示唆された同戦の先発を正式通達され「ありがたいし、頑張っていければ」と意気込んだ。

超一流の投手から目で盗んだ極意を即、実戦で体現した。田中将の隣で投げた11日のブルペン投球で「高さが全然変わらないし、真っすぐと同じ軌道から(変化球を)全部動かしていて」と違いを体感。「コントロール自体は意識で変わると思ってるので、高めに浮かないように」と植え付け、真っすぐの軌道からスライダー、カットボール、チェンジアップなどを鋭く変化させた。

登板前、課題に挙げた変化球の腕の緩みもクリアした。前回登板の7日中日戦では8安打中6安打が変化球だったが、この日は毎回の5奪三振のうち4つの決め球が変化球。速球も変化球も腕が振れ、凡打の山を築いた。田中将、前回対戦した中日大野雄らの投球を見て「落ち着きが全然違うと感じた」と学んだ右腕。ルーキー離れした堂々たるマウンドさばきだった。【久保賢吾】

▽楽天石井GM兼監督(涌井、田中将、早川の開幕カードの3枚が決まり)「皆さん勝手に過大評価してくれるので、非常にうれしいですけど、シーズン終わるときにいい顔してくれたらうれしいです。(田中将は)もう(開幕に)入って良いんじゃないですか? 何も心配していないです」

▽小山投手コーチ(早川について)「相手の見送り方だったり、変化球の食いつき具合を見ていると(腕の振りは)修正できていたのかなと。2日前のブルペンはあまりよくなかったので心配していたんですけど、ゲームになると修正してくるのはさすが」

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