開幕ローテーション入りを果たしたソフトバンク笠谷俊介投手(24)が、連勝の使者になる。30日オリックス戦(京セラドーム大阪)で今季初登板。29日はペイペイドームでの投手練習に参加し「チームが3連勝したので、自分もいい流れに乗れたら。いい感じできています。気持ちも技術も」と気合を入れた。

チームが開幕3連勝と勢いに乗る中でバトンが回ってきた。「いいテンションでもありますけど、プレッシャーでもあります」。さわやかな顔に苦笑いを浮かべながら、緊張感も漂わせた。だが昨年10月、チームが15年ぶりに12連勝した期間には笠谷が大きく貢献した。

2連勝で迎えた昨年10月13日はくしくも今回と同じ、火曜日のカード頭、敵地でのオリックス戦だった。5回無失点と好投し、相手エースの山本に投げ勝つ「金星」を演じた。8連勝で迎えた同20日、札幌での日本ハム戦でも6回0封で勝ち投手になった。昨年挙げた4勝のうち2勝をこの期間にマーク。重圧にのまれることなく、大型連勝の立役者の1人になっていた。

さらには、対オリックスは昨季5試合(先発2試合)で3勝を挙げ、防御率0・56。京セラドーム大阪でも3試合(先発1試合)で2勝、防御率0・00と、好材料が並ぶ。「相手打者どうのこうのより、自分の球を投げて抑えられたら」。殊勝に話した若き左腕が、チームの連勝をさらに伸ばしていく。【山本大地】

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