元ロッテ投手の内竜也氏(35)が野球アカデミーの講師に就任することが5日、決まった。「Bring Up野球アカデミー 戸田校」の創設会見が埼玉県内で行われ、同じく講師に就任する元阪神内野手の的場寛一氏(43)とともに出席した。

内氏はロッテひと筋17年間で通算308試合に登板し、昨季限りで退団。今年1月に現役引退を決断していた。現役時代は肘や足首など計9度の手術を経験。「どんなにケガをしても、野球を嫌いになることはなかったです。必ずケガをしない、というやり方はないですが、少しでもリスクを減らせるようなことも教えていきたい。何よりも野球の楽しさを伝えたいです」と話した。

ロッテ退団後にも「野球人口が減っている中で、野球の楽しさを伝えるようなことをいつかやってみたいです」と将来を展望しており、さっそく思いを実現できそうだ。

的場氏も現役引退後、多くのカテゴリーで野球に接し、多くの気付きを得てきた。「特に少年野球は、怒る指導者が多い。型にはめようとする場合も多い。そうやって、野球を嫌いになって辞めている子どもが多いと感じます。野球だけだと動きも偏ってしまうので、いろいろな運動をさせてあげたいです」と意気込んでいた。

同アカデミーは、スポーツを通じてのコミュニケーションや技術の向上を目的に18年に創設された。元ラグビー日本代表主将の菊谷崇氏(41)や元アイスホッケー日本代表監督の鈴木貴人氏(45)らが、それぞれのカテゴリーでの指導を続けながら、競技の枠を超えた子ども同士の交流も推進している。

野球アカデミー戸田校は5月開講予定。4月には複数回の体験会が行われる。【金子真仁】