出ばなをくじかれた。先発した巨人井納翔一投手(34)が2回までに9安打6失点と課題の立ち上がりを克服することができなかった。

まずは1発にやられた。1回2死からロッテ福田秀に内角高めの140キロ直球を捉えられ右越えの先制弾を献上。テンポ良く1、2番から4球で2死を奪っただけに痛い失点となった。

悪い流れを断ち切れなかった。2回1死からは6連打を許した。味方の失策も絡み、この回打者一巡の猛攻を浴び、一挙5失点。「最初は慎重になり過ぎたり、丁寧にいき過ぎた部分がありました」と悔やんだ。コースを狙うあまりボール先行の投球となり、甘く入ったところを捉えられた。

前回登板も立ち上がりを狙われた。移籍後初登板となった3月31日の中日戦(バンテリンドーム)は、1回に先頭から4連打を浴び3失点。2回の先頭に安打を許したところで降板となり、自己最短の2回途中4失点でKOされていた。

この日の3回以降は、見違えるような投球を披露した。7回まで無安打無失点。出塁を許したのは2度の四球だけだった。「3回以降は大胆にいけたことでリズムも取り戻せたと思います」と打者16人中ボール先行は4度だけ。2回までに54球を要したのに対し、3回以降は63球と立て直した。

結果は7回9安打6失点で敗戦投手となったが、3回以降の投球は収穫だった。「次回は最初から(3回以降の投球が)できるようにしたいです」。本来のテンポ良く投げ込む投球を試合開始から披露する。【久永壮真】

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