大学野球でも“リアル二刀流”が存在感を発揮した。

日体大の左腕、矢沢宏太投手(3年=藤嶺藤沢)が開幕戦に「3番・投手」でDH制を解除し、先発。黒星スタートとなったが7回を被安打3の8奪三振、2失点(自責1)で最速は145キロだった。「イニング間に打席の準備とかで動いて体が冷えにくいので、いいピッチングにつながっていると思う」と話した。

降板後は右翼手に入り、打撃では4打数無安打に終わったが、4打席ともしっかり捉え、外野への大飛球で球場を沸かせた。オープン戦から投手と主軸を兼ねており「打球に角度をつけたいと思って冬に取り組んできた。それが出せていると思う」と手応えを口にした。

昨秋は打率3割6分8厘を残し、外野手としてベストナインに入り表彰された。今後の目標について「投手としては毎試合150キロを出して、アベレージで145キロにしたい。打者としては3本塁打、打率は3割5分を残したい」と意気込んでいた。