東海大海洋が、11安打11得点で聖隷クリストファー大を7回コールドで下し、4連勝を飾った。

4番の清水博己内野手(3年)が、3安打2打点の活躍で打線をけん引。2回の第1打席では、先頭で左二塁打を放ち、先制の好機を演出。2、3打席目には適時打で打線に勢いを与えた。

もともと打力の評価は高かったが、出番は主に守備固めだった。だが、第2週から4番で起用されると、打棒が爆発した。この日までの4試合で、9安打8打点と大暴れ。主軸の不調が響き、開幕週(対常葉大静岡)で1勝1敗と出遅れたチームを活性化させた。

東海大諏訪高(長野)時代は、出場機会に恵まれず。悔しさを胸に、大学野球の道へ進んだ。大学では教職課程を履修し「高校時代、先生に励まされて野球も勉強も頑張れた。自分もそのような先生になりたい」と話す。中学か高校の理科の教師になることを目指していて、野球の指導にも興味を示している。

レギュラー定着以降、チームは負け知らず。清水は「結果は偶然かもしれないが、チームに貢献できてうれしい」と目を細める。今後の優勝争いに向けては「競った試合が増えてくる。チャンスで打つなど、勝利につながるプレーを目指していきたい」と、表情を引き締めた。【河合萌彦】