巨人戸郷翔征投手(21)が、今季初黒星を喫した前回登板からの修正を期す。10日の広島戦(マツダスタジアム)では直球の制球が定まらず、広島菊池涼、安部に3安打を浴びるなど4回途中9安打4失点で降板した。「次は絶対にないように、同じ失敗を2度繰り返さないようにやっていきたい」と誓った。

15日の中日戦(東京ドーム)の試合前、ブルペンで明確に修正ポイントを掲げた。「コントロールと、変化球の精度が前回は悪かった。どれだけ真っすぐが良くてもはじき返されてしまう。変化球が必要な時もある」と内角、外角に意図通りに投げられるよう意識して投げ込んだ。

大エースからの愛ある言葉を力に変える。同日の練習中には菅野から「(10日の広島戦は)ちょっと調子悪かったな。でも次の試合修正していけ」と声をかけられた。「そういう言葉がけはありがたいし、もっと意識してやろうと思えるきっかけにもなる。一緒に練習できているのが一番ありがたいこと」としみじみ言った。

先発陣の好調が続いている。11日広島戦で完封した今村を皮切りに、サンチェス、畠、高橋、菅野と5試合連続で、ハイクオリティースタート(7回以上自責2点以下)を達成中だ。尊敬する菅野は16日DeNA戦を完封で今季初勝利を挙げた。「チームのいい流れに乗っていければ。そのためにいい投球ができるといい」と勝利のバトンを好調の今村につないでいく。【小早川宗一郎】