阪神は18日、育成選手の小野寺暖外野手(23)と支配下選手契約を締結したことを発表した。

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「友だちづくりに行くんちゃうぞ」。小野寺がプロの世界に飛び込む時、母校・大商大の富山陽一監督(56)から掛けられた言葉だ。普段は明るいムードメーカーの一面を見せるが、心の奥底には「はい上がる」という強い気持ちを持っている。「ガッツ、ガッツ、という子。練習はいつもすごくしていた。プロでもそう指導してもらってありがたい」と富山監督。大学時代の休日は2日だけ。遠征先へ向かう車内の時間が“休日”で363日、練習に明け暮れた。プロ入り後は出場機会を増やすため、内外野に挑戦。昨季は全体練習後の鳴尾浜で、コーチとマンツーマンで守備練習に明け暮れる姿があった。

今春の1軍キャンプ。ノックの雨が降る通称「デスノック」でも、持ち味のガッツは健在。全身泥んこになって食らいつく姿で、矢野監督に「暖はすごいわ~、強いわ~」と言わしめた。染みついたハングリー精神で、プロの世界も成り上がる。【磯綾乃】

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