阪神の新外国人、ラウル・アルカンタラ投手(28=韓国・斗山)が20日、メル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国・KT)とともに、2軍の鳴尾浜球場でチームに合流した。「1日目の屋外での練習を気持ちよく終えることができたよ。1人での練習は心細かった。やっとチームのみんなと練習できて、選手やコーチ、スタッフと関わりが持てたことがよかったよ」。初めてのチームでの練習を終え、充実感を漂わせた。

4日の来日から2週間の隔離期間を経て、久しぶりの屋外練習。ロハスとキャッチボールを行い、その後は通訳相手に強度を上げ、スプリットとスライダーの変化球を投げ込んだ。その後はダッシュなどで調整。「投げた感覚は良かった。ボールの感覚に慣れていくことが大切な中で、想像していたようないい感覚で投げることができました」と上々の手応えをつかんだ様子だった。

球場では伊藤将ら、チームメートと互いに自己紹介も行った。「日本に着いた初日からいい印象を持っていた。こんなに皆さんが歓迎してくれると思っていなかったので、快く受け入れてくれて本当に満足しているよ」と温かい雰囲気に感謝。昨季は韓国リーグで20勝2敗、リーグトップ27度のクオリティースタート(6回以上、自責3以内)と抜群の安定感を誇った右腕。「試合で投げ始めたら早く準備をして、1日でも早く1軍の助けになれるように努めていきたい」と早期の1軍合流へ力を込めた。