本拠地で阪神無敗継続中の中日大野雄大投手(32)がチームの連敗を「3」で止める。

27日からの阪神3連戦(バンテリンドーム)で先陣のマウンドに上がる。今季4試合0勝2敗と波に乗れないが、本拠地での阪神戦は15年から10試合負けなしの6連勝中。連敗脱出へ沢村賞左腕が勢いをつける。

「知らなかった。いいデータではありますね」と、本拠地での練習を終えた大野雄は目尻を下げた。15年から6連勝中。通算でも14試合8勝1敗1ホールドと、無双ぶりがさらに強調される。

今季の阪神は、チーム打撃成績は打率2割6分4厘、29本塁打、123得点と強力打線を背景に首位をひた走る。「向こうも、その(勝てない)データを無視じゃないけど、そんなこと関係ないくらい状態いいと思う」と警戒を怠らない。

対策は長打封じ。マルテ、大山、サンズの主軸にドラフト1位佐藤輝の4人でチームの約8割の23本塁打を放ってきた。「僕もいろんなデータを頭に入れながら、相手の打撃をさせないようにしていかないといけない。打たれてシングル(ヒット)やったらOKという割り切りがすごく大事」。前回20日DeNA戦では初勝利こそ逃したが8回3安打無失点と上昇気配を見せている。

チームはヤクルトに敵地3連敗を喫し、借金最多6の5位にあえぐ。「ずるずるいかないように、ホームの試合は絶対取っていかないといけない。明日、結果(として)連敗を止められればいいなと思う」。連敗ストップへ力がこもった。【伊東大介】