ソフトバンクが「投壊」で首位から陥落した。3試合連続7失点以上は3年ぶり。投手4人が合計11与四死球の乱調で、昨季から11連勝中だったお得意様の日本ハムに惨敗した。工藤公康監督(57)は「今日は4人のピッチャーで9回を投げるまでに200球を超えている。これはいかにコントロールがないのかが。そのまま出ている」と頭を抱えた。

この日の7失点は、すべて四死球が直結した。先発笠谷は初回1死で中田を歩かせ、その後2安打を許して先制点を献上。3回も2死から四球を与え、2長短打を浴びた。「2死からフォアボールを出したり、リズムが悪かった。3イニングしか投げる事ができず申し訳ない」。9連戦の初戦を任されたが、3回4安打3四球3失点で降板。救援陣も踏ん張れず、合計139四死球(故意含む)は12球団ワーストだ。

打線は12球団トップのチーム打率2割6分3厘を誇る。援護が期待できる野手陣がいながら、投手陣が自滅する一方だ。指揮官は「追い込んでから甘い球を打たれ、初球を打たれ…。もうそろそろバッテリーも理解していかないと。バッテリーコーチとも話をして、もう一度やり直すんだという気持ちを持ってやっていくしかない」と眉間にしわを寄せた。

24日のロッテ戦で今季ワーストの13四球。その日から始まった連敗は3に伸びた。「ファンのみなさんが球場に来ている時にこういうゲームはしてはいけない。申し訳ないという気持ちでいっぱいです」。ズルズル引きずるわけにはいかない。【只松憲】

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