ガッツあふれる助っ人が、全力プレーでわかせた。楽天の新外国人、ブランドン・ディクソン内野手(29=タイガース)が4試合ぶりのタイムリーを放った。1点リードの3回2死一、二塁。ロッテ中村稔の初球真ん中直球を捉え、右中間を破った。97キロの巨体を揺らし、三塁へヘッドスライディング。「打てるボールを逃さず打とうと思って打席に入ったよ。しっかり捉えることができて良かったし、やっとできたヨ」。ユニホームを土で汚しながら、ベンチへ笑顔を向けた。

ハッスルプレーが信条だ。長い金髪をなびかせるイケメンながら、ハートは熱く、プレースタイルは泥臭い。「一生懸命ハードにプレーする姿勢も僕のいいところ」と、攻守問わず全力疾走を怠らない。来日初出場の4月23日西武戦では2打席目で初本塁打。この日を含め6試合中5試合で安打を記録するなど、着実に結果を積み重ねている。

この日は開幕から4番に座っていた浅村が今季初の3番。3番島内が4番に回り、石井GM兼監督は打線の活性化を狙った。その中で5番に座るディクソンが、好機をつかんだ。助っ人の存在感がじわじわと増してきた。【桑原幹久】

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