「何も考えない打法」で決勝弾! DeNA桑原将志外野手(27)が8回無死、ヤクルト清水から決勝2号ソロを放ち、チームを2連勝と今季初の2カード連続勝ち越しに導いた。大型連敗中もベンチをもり立ててきた「ハマのムードメーカー」は今季初の本拠お立ち台で「手応えはあったので、あとは風とみなさんの声援が運んでくれたと思います」と喜んだ。

意識の変化が決勝アーチを呼んだ。きっかけは昨季限りで引退した先輩の石川雄洋氏。「去年苦しい時に『何も考えずに立っている時の方が結果が出ているんじゃない?』とかけてもらった言葉が励みになっている」という。今季は実戦でもフリー打撃のような気持ちで考えすぎずに臨んでいる。「僕が考えて打席に入る方が(相手)バッテリーも楽だと思うので」と自己分析。迷いのないスイングで結果を残して開幕スタメンをつかんだ。

この日も3点リードの5回1死一、三塁の第4打席で併殺打。直後の6回に同点を許しただけに「今までの僕だったら『何とかしよう』という気持ちがあった。割り切って塁に出ることだけを考えて打席に入りました」と成長を実感する。

時に空回りするほどの勢いでチームを盛り上げ続けるムードメーカーは「負け込んだ時期もみんな下を向くことなく準備してきた。今ようやく結束して勝てる試合も増えていくと思う」。これからも自分らしく「考えない」で横浜打線をけん引する。【鈴木正章】

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▽DeNA三浦監督(桑原の決勝弾に) 最高の結果ですね。試合に出てなくてもベンチを盛り上げてくれる。その桑原が打ったので盛り上がりましたね。