ロッテのブランドン・レアード内野手(33)がひと振りで、楽天先発の早川をマウンドから下ろした。

先発鈴木がKOされ、1-4で迎えた6回。角中の適時打で2点差に迫り、さらに1死一、二塁。第1打席は直球で空振り三振を奪われ、第2打席には豪快にバットを折られた早川に対し、カウントは2-2。5球目のチェンジアップをついに完璧に捉えた。左翼ポール際への逆転3ランで、やり返した。

なかなか打率が上がらず、スタメン落ちする試合もあった。4月8日以来の本塁打は勝利に貢献する一撃。「変化球を狙っていた。うれしいね。久しぶりの感触で忘れそうになってたよ」と笑った。

ベンチへ戻ると、3週間半ぶりに“幕張ずし”が開店。魚を釣り上げて、握るパフォーマンスを見せると、新外国人選手のエチェバリア内野手(32)に、はいどうぞ。エチェバリアがひと口で食べると、レアードの笑顔もますます弾けた。

なお、この楽天3連戦でデビューしたエチェバリアは、この日は出場がなく、藤岡が遊撃でフル出場した。井口監督は「早川が、左打者と右打者で打率が全然違うので。左の方がみんな打っていたので」と、左打者の藤岡を遊撃で起用した理由を説明した。【金子真仁】