楽天島内宏明外野手(31)が、今季初の“4番弾”を含む2安打1打点で奮起した。「4番左翼」で先発出場した7日、日本ハム7回戦(札幌ドーム)で、1点を追う4回に日本ハム右腕のバーヘイゲンから4月20日ソフトバンク戦以来、13試合ぶりの今季4号ソロを放った。

3回に日本ハム杉谷の1号ソロで先制された直後、すぐに一時振り出しに戻した。第2打席の4回無死。バーヘイゲンのチェンジアップを捉え、打球をバックスクリーン席に運んだ。三塁ベース付近で小さくガッツポーズし、軽快にホームを踏んだ。

苦手投手からの1発だった。本塁打後に球団広報から送られてきたコメントは「打ったのはチェンジアップ。バーヘイゲン、エグい(真顔で)」。150キロを超えるツーシームなどを駆使する右腕とは昨季、8打数2安打3三振で打率2割5分に抑えられた。それでも今季初対戦の4月16日は、適時二塁打で勝利に貢献し、この日は1発をかっ飛ばした。

昨季は31試合に4番で先発出場し、打率3割9厘の1本塁打11打点。今季は4月30日から7試合連続で4番に座り、3日のソフトバンク戦では2安打3打点で4番の仕事を発揮した。今季35試合目にバットで見せた背番号35が、今後もエグい打撃で打点を積み上げる。【相沢孔志】