無観客試合でも魂は熱かった。日本ハム杉谷拳士内野手が2点を追う1回、3試合ぶりとなる2号ソロを放った。

オリックス宮城の高く浮いてきた141キロ直球にがっつき、左翼席へ運んだ。「東京ドームで『魂』を見せることができてうれしいです」。東京出身、名門帝京からプロ入りした元気印は「『前のめり魂打法』でいきます」と積極果敢なスタイルを前面に出して、チームを鼓舞した。

試合前のイメージトレーニングも功を奏したのかもしれない。バント練習でボールを投げてもらった左投げの厚沢投手コーチに「宮城で、お願いします」と要望。“仮想宮城”を相手にイメージを膨らませ、立ち上がりの本人に一撃を食らわせた。「宮城投手という素晴らしいピッチャーからホームランを打つことができて良かったです」。どんな状況でも、杉谷のアグレッシブさは変わらない。

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