まさかの大炎上だった。阪神藤浪晋太郎投手(27)が、ウエスタン・リーグのオリックス戦(オセアンBS)に先発。5回を投げ9安打7失点と打ち込まれた。2四球に1暴投と制御できず、自らの失策も重なり、2軍降格後3度目の登板は精彩を欠いた。

5回は先頭を四球で出すと、連続安打で無死満塁。3番来田を投ゴロに仕留めたが、直後に悪夢が待っていた。捕球後ホームへの送球を引っかけ、左に大きくそれる悪送球となって2点を献上。続く4番西野には149キロ直球を痛打され、左中間へ2点適時二塁打を浴びた。

「もう少し変化球の精度が欲しかった」と語った6日の同中日戦(ナゴヤ)から中6日の登板だったが、課題は修正しきれなかった。2回無死一、二塁では、7番佐藤優の初球で、変化球が高めに大きく抜け暴投。前回は大きな抜け球はなかったが、この日は変化球は抜け、直球は引っかける場面が目立った。

平田2軍監督は「球自体は悪くないけど、緩急がないところが課題」とジャッジ。アピールしたい一戦で、1軍マウンドが遠のいてしまった。【中野椋】