ロッテ佐々木朗希投手(19)が、16日の西武戦(ZOZOマリン)先発で1軍デビューすることが14日、最終決定した。試合前に井口資仁監督(46)が正式に公表した。この日から1軍練習に合流した佐々木朗について井口監督は「もう『任すぞ』という話をして。本人が一番楽しみにしている感じには見えました。(登板日は)日曜日で、はい」と明かした。

大船渡(岩手)時代は3年春に国内高校生史上最速となる163キロをマークした。19年ドラフト会議では西武など4球団で1位指名で競合し、ロッテが交渉権を獲得。プロ2年目での1軍デビューとなる。直球は163キロには及ばずも、150キロ台で制球が安定。2軍戦では20イニングで防御率0・45と文句なしの成績を残してきた。16日のデビュー戦について井口監督は「イニング数より球数です」と、ある程度の制限を設けることに加えて鈴木昭汰投手(22)を「朗希の後ろに付けて2番手です。日曜日は2人で何とかゲームをつくってほしい」と、19年と20年のドラフト1位両腕のリレーで臨むことも明かした。

1年目の昨季も1軍登板計画はあったものの、投球後の右腕などへの負担が大きく、黙々と肉体強化に終始した。一方、変化する体により適した投球フォームも追求してきた。この日はブルペン入り後にダッシュなどで調整。久々に本人と対面した井口監督は「(2軍の)ゲームでしっかり投げて、その映像も見られているので。しっかり調整してきてくれている。“やってやるぞ”という顔になってますよね」と期待した。