広島は18日、チーム内に新型コロナウイルス感染者が出た影響で、「特例2021」に基づき同日の巨人10回戦(東京ドーム)に復帰登板の大瀬良を含めて総勢17選手を入れ替えて試合に臨んだ。

都内で取材に応じた鈴木球団本部長は「深刻に受け止めてます。防げるものではあるけど、防げないこともある」と険しい表情で話した。

17日午前中に40度近い発熱の症状が出た菊池涼が、同日のPCR検査で陽性判定。それを受け1軍首脳陣、選手、スタッフの計74人が同検査を実施し、無症状の小園、正随が陽性判定となった。結果待ちだった2人は18日に陰性が確認された。陽性判定の3選手は自宅で療養中。管轄保健所の調査で濃厚接触者と判定された選手はいないが、球団独自の判断で、河田ヘッドコーチ、朝山1軍打撃コーチと松山、西川ら5選手、トレーナー1人を自宅待機させている。

これにより、8人の出場選手登録を抹消し、2軍から森笠打撃コーチと、代替指名選手として野間、中村奨ら8選手を緊急で昇格させた。チーム編成が困難のため、18日からのウエスタン・リーグ、ソフトバンク3連戦(由宇)は中止となり、練習試合に変更された。自宅待機者も含め、チーム全員が20日にPCR検査を受ける予定だ。