武蔵大の山内大輔投手(4年=東海大菅生)が、9回4安打無失点の好投で勝利を挙げた。負ければチームの最下位が決定する一戦で、エースが踏みとどまった。

山内は今季初勝利を完封で飾った。最速144キロの直球を低めに集めるリズムの良い投球で、得点圏に走者を背負ったのは9回の1イニングのみだった。「先週はバテてしまったので、大人の投球をしようと思った。いい感じに力が抜けたのが良かった」と、安堵(あんど)の表情で振り返った。

山口亮監督は「言うことなし。今日が(今季で)1番のピッチングだった」とねぎらった。

入れ替え戦のピンチは続く。山内は「いつでも、任せられたところでいけるように準備したい」と、23日の最終戦に向けて気を引き締めた。