日本ハムの上沢直之投手(27)が、今季最低の状態で4勝目を手にした。交流戦初戦のヤクルト戦に先発。6回3安打1失点で白星も「今日は本当に良くなかった」と苦笑い。切れ味ある直球は上ずり、制球が乱れた。「右、左(打者)関わらず、自分の持っている球種を全部投げた。それで何とかできたのが一番良かったと思います」と振り返った。

要所を締めた。警戒していた山田、村上の中軸には「何来るか、分からないくらいろんな変化球を使った」とスライダーやフォーク、ツーシーム、チェンジアップを駆使。山田は2打数無安打2三振、村上は3打数無安打1三振に封じ、攻撃のリズムを生ませなかった。「参考になる投球になったらいいなと思います」と話した。

栗山監督は「状態が悪い時に、ああやってしっかり投げてくれるのは逆に信頼できる」とたたえた。4月10日オリックス戦から、登板7試合連続でクオリティースタート(6回以上自責3以下)を達成。上沢は「状態が悪い中で、こうやって試合をつくることが出来たので、少し自信になりました」と糧にした。反撃の交流戦で、エースが連勝への道筋をつくった。

▼日本ハム上沢がヤクルト戦に先発し、6回3安打1失点(自責1)で4勝目を挙げた。交流戦は14年5月23日DeNA戦で初登板して以来、16試合に登板し、通算5勝6敗。ヤクルト戦は過去に2度先発。15年は5回2/3 6失点で敗戦投手、19年は6回2/3 6失点で勝敗付かず、この日が初勝利となった。

日本ハムのニュース一覧はこちらー>