実業家の堀江貴文氏(48)が26日、プロ野球独立リーグの「九州アジアリーグ」参入を目指す新球団「福岡北九州フェニックス」の設立にあたり、オンラインで会見を開いた。

-独立リーグ球団だが、プロ野球に対してビジネス的な魅力を感じての参入か。別の思いがあるのか

堀江氏 特に区別はしていません。そんなに深く考えてるわけでもないんですけど、オンラインサロンで野球チームを持つというのはなかなか面白いのかなと思って。熊本の社長の神田さんと縁がありまして、九州アジア独立リーグで頑張るということだったので。うちも福岡にチーム持ちたいなという話をしていたら、とんとん拍子に話が進んで。

-球団代表の槇原淳展氏も、サロンのメンバー

堀江氏 社長の槇原君とかうちのサロンのメンバーなんですけど、みんなでやりたいという機運が非常に高まって。たまたまサロンメンバーに北九州に力のあるメンバーがいて、話が進んだ。これだったら球団やっていけるなと。予算規模だとか運営体制だとか、そういったものが1年とかで終わるようだとまずいじゃないですか。ちゃんと継続してやっていける体制が作れるなと。そこが一番重要だと思っていたので。

-同時にスピード感も考えた

堀江氏 それでいて何年もかかって参入とかではなく、来年でも頑張ってやりますというスピード感。これができたので、いいねと。うちのオンラインサロンが、これからの生き方を考えて実践していくサロンという位置づけになっておりまして、その中でプロスポーツというのは時間を有効に使うというか、楽しく生きる中で非常に重要なピースのひとつだったんですよね。人生がひとつのパズルだとしたら。サロンメンバーと一緒にプロ野球球団を立ち上げて、そういったプロセスも非常に大事だなと。北九州に1つの球団ができて、みんなが応援できるようなチームに育てられるんじゃないかなという思いもあって。それでいて、ビジネス面でやっていけるスタッフもいて。

-独立リーグの可能性について考えていること、新しいアイデアはあるか

堀江氏 めちゃくちゃ目新しいことを考えているということでもないんですけど、スポーツを見に来る人たち、1つの大きな考え方としてコアなファン層ももちろんなんですけど、ライトな人たち。さっきのサロンの存在意義とかの話とかぶるんですけど、たまにしか野球を見ない人たちをいかに球場に来てもらうかというところにすごく力を入れていきたい。

-ライトなファンへ向けた環境作りを?

堀江氏 そういう人たちが楽しめる仕掛け作りをしていきたい。より野球以外の部分の楽しみをたくさん作っていく。野球に力を入れないというわけではないんですけど、同じようにそういうところに力を入れていきたいと思っています。

-NPBとはどういう関係性を持ちたいか

堀江氏 独立リーグができることで裾野が広がると言いますか、NPBで戦力外通告されるかされないかというところは実力もあると思うんですけど、たまたまポジションが空いてないとか、いろんな問題があって。たまたま戦力外通告されるような、それでいて実力のある選手がいったん独立リーグで調整して、そしてまたNPBに戻っていくこともできますし。

-将来的には

堀江氏 (NPBと)人的交流が増えれば増えるほど。選手以外もコーチだったりとか。スタッフの人的交流も増えていっている。よりその連携が強化できると、日本のプロ野球界、ひいてはアジアの野球界の底上げができるかな。最終的にはメジャーリーグに対抗できるような、勢力がアジアでも構築できるようになる、ひとつの基礎になればいいなと思います。

-将来的なNPB進出への考えは

堀江氏 ぼくらがどうこうという話ではないんですけど、九州にもっと独立リーグのチームが増えていけば、例えば九州のエリアでもう1球団増やすという話になったときに、選手を供給できる礎になっていければいいのかな。ぼくは近い将来に検討の余地が上がって来ると思っているんですけど、これから10年はアジアの時代だと思っています。

-アジアの時代

堀江氏 世界で一番経済発展しているのがアジアになってくる。そういったところでメジャーリーグを超えるスーパーリーグを作るみたいな構想が出てもおかしくないと思っているので。九州が盛り上がって選手をたくさん供給できるという話になってくると、非常にスムーズかなと思います。

-北九州を本拠地にして勝算は

堀江氏 100万人とかの規模の都市ならば、NPBでも球団を作れるくらいの都市だと思っています。北九州はNPBの球団があっていいくらいの都市だと思う、正直言って。むしろ応援もコアになって増えるのかなと思う。僕がNPBの球団を作ろうと手を挙げたときに、仙台で成立するのかという話があったんですよ。球団社長の立花さんにいろいろ話を聞くんですけど、ポストシーズンに行けば黒字にできるくらいになっているので、いいと思いますけどね。

-フェニックスのチーム名に思いは

堀江氏 思いというよりは、仙台ライブドアフェニクスのフェニックスですよ。ロゴも似せた感じにすると単純に面白いかなと。つながりがあっていいなという。深く考えたわけでもなんでもないんですけど、うちのサロンメンバーが作っているので、そういうことをみなさんが考えた上でのことなんだと思うんですけど。

-将来的に、自前の球場を作りたい思いはあるのか

堀江氏 もちろんそれはあって、そういうのをやりたいねというのは、実はぼくの中ではそこが大きかったりするんですけど。野球を楽しむ人はもちろんいるんですけど、野球をはた目に見ながら例えばお風呂に入るとか、ご飯を食べるとか、もうちょっとライトな場があれば。それは17年前の宮城球場から全然変わってないんですけど。宮城球場が宮城県の持ち物だったので、5000万円で借りられるという話を県知事としたり、まさにそのようなことをやろうとしてました。それを引き継いだ楽天さんがやられているんで。

-楽天の経営を見てきた

堀江氏 定期的に見せてもらっているんですけど、一昨年行ったときも相当レベルが上がっていて。どこかそういった、公の施設を例えば指定管理等である程度自由にさせてもらえるような契約があれば、ぜひさせてもらいたいなと思っています。