日大が専大に4-4で引き分け、5季ぶり14度目の2部優勝を果たした。

1点ビハインドで迎えた9回裏、1死満塁から死球で同点に追い付いた。

「入れ替え戦、勝つ、勝つ勝つ」日大の選手たちの元気な声が球場に響き渡った。表彰式が終わり、集合写真の撮影時。選手たちが声を合わせた。笑顔の選手たちを横目に、就任1年目で優勝を決めた片岡昭吾監督(43)は「選手たちはよく粘ってくれましたね」とホッとした表情を見せた。

就任時、片岡監督が掲げた目標は「当たり前のことを、当たり前にできるチームを作る」。この試合、初回に3失点したものの、決してあきらめず。7回途中からはエース・赤星優志投手(4年=日大鶴ケ丘)がマウンドへ。強気な投球で2回1/3を投げ1安打無失点と好救援。前日完投した疲れも見せず、自己最速タイの152キロも計測し、チームに流れを呼び込んだ。赤星は「自分の成績がチームの優勝につながったと思うとうれしいです」と笑顔を見せた。

バッテリーを中心に守り切り、全力疾走。ベンチからは全員の大きな声が飛んだ。片岡監督は「少しずつチーム全員がまとまってきている。(目標とするチームに)近づいてきている」と、選手の成長を口にした。

日大は6月21日から行われる東洋大、立正大との入れ替え戦に臨み、17年秋以来の1部昇格を狙う。

 

東都大学野球2部最終順位

1位 日大

2位 専修大

3位 国士舘

4位 拓殖大

5位 東農大

6位 大正大

 

表彰選手

最高殊勲選手 赤星優志(日大)

最優秀投手 赤星優志(日大)

最優秀防御率 赤星優志(日大) 防御率0.78(初)[初]

首位打者 瀬川竜平(国士舘大) 打率4割6分4厘(28打数18安打)[初]