オリックスの高卒2年目左腕・宮城大弥投手(19)が、6回4安打3失点でチームトップの5勝目を挙げ、連敗を4で止めた。

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「ダイヤ世代」と名付けたい。オリックス宮城の憧れは、漫画「ダイヤのA」に登場する揚舜臣投手。精密機械と呼ばれる二次元の投球に、熱い視線を送る。

「現実では、一流の選手でも、投げミスも(調子の)波もある。漫画だとない。近づくのは、ほぼ不可能ですけど、憧れますね」

19年ドラフト直前。「BIG4」と呼ばれた目玉候補に、宮城の名前はなかった。「ドラフトの順位にとらわれないように。外れ外れ1位なので、3位ぐらいの感覚。そこで『自分は1位だ』と思うとプレッシャーになるじゃないですか」と気負わない。「BIG4」と呼ばれた同学年のロッテ佐々木朗、ヤクルト奥川よりも先に白星を挙げても「同級生を引っ張っていく存在が彼らだと思う。僕は今も追う存在」と謙虚だ。

01年世代は佐々木朗、奥川、阪神西純、同及川ら大粒の原石が集う。大弥(ひろや)の名前に重ねて「ダイヤ世代」と呼ばれる日が、いつか訪れる。【オリックス担当=真柴健】