日本ハムは守備が乱れて2試合連続で逆転負けを喫した。ヤクルト3回戦(神宮)は1点リードの5回に失策が起点となって試合をひっくり返された。今季8度目の連敗で交流戦最初のカードは負け越し。チームは4カード連続負け越しとなり、借金は再び今季ワーストタイの「10」に逆戻りした。

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敗戦を見届けた栗山監督は、歓喜の東京音頭に揺れる傘を尻目にクラブハウスへ引き揚げた。「ミスで、ああやって点をあげて(先発池田に)謝った。申し訳ない」。相手打者との駆け引きで抑えるタイプの池田にとって、打ち取った打球でアウトを奪えなければ失点につながるのは必然だった。

当たり前のプレーが、できなかった。1点リードの5回1死、打者はヤクルト先発の奥川。池田が投じた低めの変化球に食らい付いてきたが、平凡な二ゴロ…に終わったはずだった。二塁手・渡辺からの送球を一塁手のR・ロドリゲスが落球(記録は失策)。結果的に同点となる走者を許した。

続く塩見の左前打も、三塁手の平沼のグラブの下を通過していったもの。捕球できていれば併殺打の可能性もあった分岐点。池田も思わずのけぞって悔しがったように、結果的に逆転を許す走者となった。

2死二、三塁で山田に浴びた決勝打も、ハーフライナーの打球にチャージができず、バウンドを合わせられなかった遊撃手・石井のすぐ横を通過(記録は左前打)した。池田は再び天を見上げた。

「野球にはミスが付きものではあるんだけど」と栗山監督。得点力がリーグワーストの現状で、ミスからの失点は命取りとなる。借金は再び10となり、28日からは12球団NO・1のチーム防御率2・79を誇る中日と札幌ドームで3連戦。踏ん張りどころだ。【木下大輔】

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