すでに3季ぶり38回目の優勝を決めている慶大が敗れて連勝は8でストップ、通算8勝2敗(8ポイント)で全日程を終えた。

今季4連勝と負け知らずで突っ走ってきた左腕の増居翔太投手(3年=彦根東)が4回3失点と粘れず、打線も8安打しながら2点止まりで早大に屈した。

試合後には早慶両校だけで閉会式が行われ、福井章吾主将(4年=大阪桐蔭)が念願の天皇杯を手にした。福井は「自分たちの野球をやったが、勝てなかった。まだ力が足りない。いい経験になりました」と最終戦を振り返った。

次に目指すのは全日本大学野球選手権(6月7日開幕)になる。堀井哲也監督(59)は「春の集大成、6大学代表でもある。前回(19年)は明大が優勝しているし、そこを目標にしたい。培ってきたチーム力をすべて出す」と日本一獲りを誓った。

▽慶大・森田晃介投手(リーグただ1人の防御率1点台)「今日始まるまで1位だった増居がとるものと思っていた。今季は練習から1球に意図を込める、ということを考えながらやってきました」