ついに出た「U2ポーズ」! 阪神梅野隆太郎捕手(29)が「日本生命セ・パ交流戦」の西武戦で同点の5回、決勝の1号2ランを放った。2月に日刊スポーツが本塁打を打った際のパフォーマンスをファンから募集し、梅野が自選した新ポーズをお披露目。1発を含む4安打3打点で、9-8の打撃戦を制す主役になった。チームは今季デーゲーム16勝無敗で、1950年(昭25)の中日に並ぶ2リーグ分立後の日本記録。昼虎の快進撃が止まらない。

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待望のパフォーマンスが飛び出した。5回、梅野が今季1号を左翼席へ放り込んだ。悠々とベース1周後、ベンチ前でナインとともに「U2ポーズ」を繰り出した。「ファンのみなさんと選手全員、いつになったらポーズ出せるんやみたいな声もちょこちょこありながら、やっと出てよかったなとホッとしています」。

今年2月、日刊スポーツが梅野の本塁打パフォーマンスをファンから募集。だが、梅野が選んだ決めポーズはなかなか出せなかった。だが出場47試合目、17年のレギュラー定着では最遅、171打席目で1発が飛び出した。待たせた分、満を持して格好良く決めた。

5-5同点の5回2死。糸井の四球出塁後、3番手の下手投げ右腕、与座の111キロスライダーを振り抜いた。「めちゃくちゃ気持ち良かったし、久しぶりの感覚。ベースを一周するのが気持ちよかったですね」。9-8の打撃戦を制す千金の決勝弾になった。

「U2ポーズ」の解禁を祝うように猛打は止まらない。7回は十亀から適時三塁打を放ち追加点。4回にも安打も打っており、二塁打が出ればサイクル安打だった9回の第5打席は左前安打。プロ2度目の快挙はならなかったが、4安打で3打点の大暴れで復調をアピールした。

交流戦開幕前後で不調に陥り、21打席無安打で28日の西武初戦は初めてスタメンを外れた。矢野監督をはじめ、コーチ陣にアドバイスを求め、出口見つけようと必死だった。「気持ち的にはきつい部分があった。周りからサポート、声をかけてもらって今がある」と感謝。矢野監督は「ヨシオ(糸井)とリュウ(梅野)の攻撃はやっぱり大きいね」とたたえ、「状態はまだまだ上がると思う」と完全復活に期待を込めた。

チームは5月連敗なしの11勝6敗2分けで、貯金を5つ上積みして締めた。何より、デーゲームは開幕から16勝0敗1分け。50年に中日がマークした2リーグ制後の連勝記録に並んだ。指揮官も「ずっとデーゲームやったらいいのになぁ」と笑顔だ。無敵の昼虎を「U2ポーズ」の梅野が引っ張った。次週は甲子園でオリックス、ソフトバンクと6連戦。今度はホームでU2を見たい。【林亮佑】

◆U2ポーズ 今春のキャンプで梅野へのインタビューを実施し、日刊スポーツの公式ツイッターアカウント「極トラ・プレミアム」で聞きたいことを募集。「背番号2に変わって、新たなホームランパフォーマンスは考えていますか?」の質問に「何か案があればどんどん欲しい」と梅野がリクエスト。再びツイッターとはがきで募集すると、約100通のアイデアが届いた。厳選した10個を梅野にプレゼンし、梅野のUと背番号2にちなんだ「U2ポーズ」が選ばれた。ちなみに昨季は当時の背番号44にかけて、4を表した両手を重ねた「しあわせポーズ」だった。

◆「U2ポーズ」を考案したseЯiさん 梅野選手にとって、思い入れのある新背番号「2」にちなんだポーズにしたいと、2つのサムズアップを合わせてUMENOの「U」を作る形をひらめきました。このポーズを決める姿を想像してみたら、パワフルでガッツあふれる梅野選手のイメージにとてもしっくりきました。記事で実際に写真を拝見したら、思っていた以上に似合っていて、感激も相まって鳥肌が立ちました。

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