阪神湯浅京己投手(21)が、3年目で初の1軍昇格を果たした。この日、甲子園で行われた1軍試合前練習に合流した。「うれしい気持ちとびっくりしているところがあります」と率直な気持ちを語った。

湯浅は18年ドラフト6位でBC富山から入団。今季は腰のけがから復活を果たし、5月8日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で2年ぶりに公式戦で登板し、自己最速を更新する153キロを記録した。「2年間ほとんど投げられなくて、すごい悔しくて。投げられる喜びっていうのはすごい感じながら最近は投げています」。2軍戦は全て救援で5試合に登板し、防御率0・00。アピールに成功し、1軍切符をつかんだ。「今まで支えてくれた、たくさんの方に恩返しができるような姿を見せられるように頑張りたい。自分の持ち味は真っすぐだと思っているんで、強気のピッチングでバッターを押していきたいです」と気合を込めた。

◆湯浅京己(ゆあさ・あつき)1999年(平11)7月17日生まれ、三重県出身。尾鷲小4年から尾鷲野球少年団で野球を始め、尾鷲中では伊勢志摩ボーイズに所属。福島・聖光学院2年の冬に内野手から投手に転向。3年夏の県大会は背番号18でベンチ入りも、甲子園ではメンバーを外れた。BC富山を経て、18年ドラフト6位で阪神に入団。1年目の19年4月23日ウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で公式戦初先発し初勝利。183センチ、81キロ。右投げ右打ち。