セ界屈指の安定感を誇る阪神青柳晃洋投手(27)が29日ヤクルト戦(甲子園)でチームの連敗を「3」でストップさせる。この日は甲子園でダッシュなどで調整。「最近のヤクルトはすごく打つイメージ。オスナ選手がホームランを打ったり、山田さんや村上も好調。長打に警戒して投げたい」と意気込みを語った。

侍ジャパンにも選出された右腕は、今季ここまで11試合に登板して6勝2敗、セ・リーグトップの防御率1・96と頼もしい投球が続く。なかでも6月は3試合に登板して3勝0敗、防御率0・78。3試合の登板イニングは8回、8回、7回とブルペンも助けている。今回の登板次第では、自身初の月間MVPも十分に射程圏内だ。

「自分の成績よりも、今チームが連敗していますし、ジャイアンツもすぐそこまで迫ってきているので、どんな形でも勝ちに貢献できるように頑張っていきたい」。29日は元監督で昨年2月に死去した野村克也氏の追悼試合。2・5ゲーム差で迫る2位巨人を振り切るためにも、天国のノムさんを安心させるためにも、青柳が勝利を運ぶ快投を演じる。【桝井聡】