阪神近本光司外野手が、2試合連続3安打の固め打ちで、今季初めて打率を3割に乗せた。

1、2、3回と3イニング連続で打席が回り、いずれも快音を奏でた。5点を挙げた2回には、追い込まれてから低めのスライダーを拾い、右前へ同点適時打。梅野、青柳の連打に続いた。

「なんとしても同点という気持ちがあった。(野村克也氏の追悼試合で)こういう大事な試合で連敗も止めることができたし、勝って意味のある勝利」

リーグ戦再開となった18日の巨人戦(甲子園)から、ヘルメットのフェースガードを取った。「しっかり両目で見ようという意識。両目で見ることが大事だなと」。そこから41打数17安打、打率4割1分5厘と打ちまくる。打率3割はチームトップ。セ・リーグ6位に浮上した。

「トータルな打率というより週間だったり、ここ3試合だったり5試合だったりっていうものを意識している。その結果が3割に到達した、ってだけ。またいいところで打てたらいいなと思います」

ヒーローとなった夜も、冷静に振り返るリードオフマンが頼もしい。【中野椋】