ロッテ打線が3回途中で10得点と爆発し、ソフトバンク千賀をKOした。

初回、1場荻野への初球がいきなり158キロをたたき出し場内がどよめくも、2番藤原が154キロを左中間への三塁打に。3番中村奨も左翼フェンス直撃の適時二塁打で続いた。

3回には先頭田村の三塁打を皮切りに、安打が連なった。千賀の連続押し出し四球もあった。第2打席まで三塁打、二塁打と快調だった藤原が第3打席では2点適時二塁打を放ち、10-0となったところで、千賀をマウンドから引きずり下ろした。

昨年11月14日のCS第1戦(ペイペイドーム)では安田が2ランを放ち7回で3得点したものの、8つの三振を奪われるなど力で圧倒された。それ以来となるVS千賀に、井口監督は試合前に「素晴らしい投手なので、早いイニングになんとか仕掛けていかなくちゃいけない」と強く意識。「球数を放らせたりとか、いろんなことを仕掛けていけたらいいなと思います。早い回に彼を下ろすというのが一番の攻略法だと思います」と話していた。

そんな指揮官も、マスク越しに驚きの笑顔を浮かべ続ける展開に。77球を投じられ、千賀自慢の直球を空振りしたのはわずか2球のみ。3連勝でこの日の「同率2位対決」を迎えたロッテ打線が、速球王を完全に圧倒した。【金子真仁】

▽ロッテ井口監督(千賀攻略での4連勝)「今日取れたのは大きいです。明日はもっともっと大事になる」

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