今季限りでの現役引退を球団を通じて7日、発表した西武松坂大輔投手(40)へ古巣中日選手、関係者からコメントが寄せられた。松坂はソフトバンク退団後に中日にテスト入団、18年から2年間在籍した。1年目の背番号は「99」、2年目は「18」を背負った。在籍時の成績は13試合6勝5敗。18年にはカムバック賞を受賞した。

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中日梅津晃大投手(少年時代から松坂に憧れ、中日時代最後につけた背番号18を継承)「僕がプロ野球を目指すきっかけを与えてくれた人でもあり、小さい頃一番憧れの選手でした。ドラゴンズで1年間一緒に野球をやらせてもらえたのは、本当に貴重な時間でした。松坂さんの後に18番を背負わせてもらい、まだまだ力不足で結果を残すことができていませんが、これから番号に似合う活躍ができるように頑張りたいです。寂しい気持ちはありますが、現役生活お疲れさまでした」。

中日小山良男スカウト(横浜時代に松坂とバッテリーを組み甲子園春夏連覇、04年ドラフト8位で中日入団)「まずは、お疲れさまでした。彼はユニホーム、僕はスタッフでしたが2年間、中日ドラゴンズで一緒にやれたことはうれしかったです。常に世代のトップで走り続けていたので、とても大変だったと思います。大変な決断だったと思いますが、お疲れさまでした」

中日 伊東勤ヘッドコーチ(松坂の新人時代、西武の正捕手として活躍)「最後にもう1回マウンドに上がって仕事をする勇姿を見たかった。こういう形で終わってしまうのは残念な気持ち。入団して最初のキャンプのブルペンではそうそうたるメンツはいたが、ひときわ目立って18歳のボールじゃない印象を受けた。ベース2つ分位曲がるようなスライダーを投げ、ボールがうなっていた。試合では最後まで投げる気持ちの強さ、調子が悪くて代わるという感じはなかった。とにかく投げるのが好き。野球小僧だね。中日で縁あって1年だけいっしょにやることができた。いっしょにやれたのも何かの縁だと思う」

中日福留孝介外野手(同時期にメジャーで活躍、06、09年WBCで日本代表で活躍)「何があってもずっと投げている彼を見ていたし、引退するというのは想像つかないけど、本人が決めた事だし、『お疲れさまでした』という言葉しか浮かばないです。ここ何年かは故障で思うように投げられなかったと思うし、野球が大好きな彼が野球をできない苦しさ、歯がゆさもあったと思う。対戦したり、同じチームでプレーしたことは楽しかったです。年齢は僕が上だけど、年上の僕から見ても誰もが憧れるスーパースターだったなと思います」

中日大野雄大投手「(18、19年の)2年間、同じチームでプレーさせてもらって、すごく優しい人だなと思いました。あれだけの成績を残されて、本当にレジェンドなんですけれど、誰に対しても優しく接してくれて、僕がアドバイスを聞きに行った時も何でも答えてくれました。野球人としてはもちろんですけど、人としてもほんとに尊敬できる方だと思います。キャンプ中、ファンの方に1時間以上ずっとサインをしていて、ドラゴンズの先輩の岩瀬さんも浅尾さんもそうでしたけど、ファンをすごく大事にされていました。そういうことって簡単にできることではないと思いますし、僕も見習っていきたいです。松坂さんが野球選手としてすごい方というのは分かっていますが、僕はあえて人としての『人間性や優しさ』そういう部分を話しさせていただきました。現役生活お疲れさまでした」