ソフトバンクがロッテに連敗し、貯金なしの勝率5割に逆戻りした。プロ初先発のロッテのドラフト4位新人、河村を攻略しきれず、プロ初勝利を許した。工藤公康監督(58)は「フォークボールを有効に使われてしまった。それがどうしても頭にあるので、真っすぐをうまくはじき返せなかった」と悔しがった。

3回無死で今宮が二塁打。1番三森が犠打で送り、柳田が返す。いい形で先制点を奪ったが、とどめを刺せなかった。4回、5回はともに3人で攻撃を終わらせられ、その間に逆転を許した。結果として5回2安打1失点で、きっちり試合を作らせてしまった。今季はロッテのドラフト1位鈴木、日本ハムのドラフト1位伊藤にも、プロ初白星を献上。新人にやられるケースが目立つ。

沖縄で日本ハムに連勝し、火が付いたかに見えた打線は、2日続けて先発を打ち崩せなかった。首位オリックスが逆転負けしたため、ゲーム差は4・5のまま。9日からは本拠地でそのオリックスと5月以来、2カ月ぶりにぶつかる。「また5割に戻って、また0から。ここから、また1から」。五輪中断前の正念場。王者が底力を見せる。【山本大地】