「8回の男」がしっかりと、必勝バトンをつないだ。キューバ代表で東京五輪米大陸予選に参加し、チームを離れていたソフトバンクのリバン・モイネロ投手が5月23日オリックス戦(ペイペイドーム)以来、約1カ月半ぶりに本拠地のマウンドに戻ってきた。

1点差の登板。先頭宗に154キロの直球を右前に運ばれた。1発出れば逆転される窮地で吉田正を左飛、杉本を遊ゴロに仕留めた。2死後の四球で一、二塁とピンチは広がるも、代打ジョーンズを空振り三振。「久しぶりにチームに合流し、チームの勝利に貢献することができてよかった。なかなかチームに流れが来ない中で、今日はファンの方に勝利を届けることができてよかった」。借金生活に陥ったチームを、1日でよみがえらせた。

9回に登板した新守護神・岩崎も先頭伏見に右前打を許したが、進塁させず2セーブ目。「今日のような接戦は絶対に勝ち取っていかないといけないという気持ちで投げました」。ホークスの「新勝利の方程式」が、しっかり答えを出した。