ロッテの前半戦が終了した。83試合を37勝34敗12分け。8月中旬からの後半戦を3位でスタートする。

開幕5連敗と苦しいスタートだったが、貯金3で折り返した。井口資仁監督(46)は「若い選手が先発でしっかりと回ってくれました。結果としてはまだまだで、その分中継ぎに負担がかかってしまったので、何とか後半にしっかりとリリーフ陣がもうひと頑張りしてくれればと思います」とコメントした。

開幕5連敗は、昨季盤石だったリリーフ陣の不調が痛かった。益田がいきなり攻略された。ハーマン、唐川のコンディション不良もあり「あと1人、2人」が求められる状況だった。その中で、プロ5年目の佐々木千が救世主になった。緩急で相手を手玉に取り、救援での4勝に加え12ホールドも記録。ビハインド時のリリーフから始まったシーズンで、自身初のオールスター出場まで躍進した。

守護神の益田も持ち直し、22セーブで前半戦を終えた。ソフトバンクとの開幕2、3戦目に続けてサヨナラ負けを喫した。4月23日のソフトバンク戦でも1回4安打2失点と打ち込まれたが、翌24日に無失点リベンジ。「こんな、たった1回の試合で返せたとは思っていないです」と熱く話し、セーブを重ねてきた。

ともにトミー・ジョン手術後のリハビリをする種市、西野の先発2枚を欠くシーズンになった。さらに石川も途中で故障で長期離脱になり、美馬も2戦連続大量失点と、先発事情が苦しい前半戦でもあった。開幕投手抜てきの二木も不安定がちな状況で、岩下と小島が柱候補に成長しつつある。本前、鈴木、河村らも1軍先発デビューを果たし、経験を積んだ。

佐々木朗もプロ2年目で公式戦デビューし、5月28日の阪神戦(甲子園)で待望の1勝目を挙げた。ここまでは最長で6回、最多で107球まで。後半戦でどう起用されていくかも、注目される。【金子真仁】