右肘靱帯(じんたい)断裂から1軍復帰を目指す日本ハム斎藤佑樹投手(33)が25日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で行われた1軍練習に今季初めて参加した。

アップからキャッチボールまでは酷暑対策で黒のフェースカバーで顔を覆っていた。その後、フェースカバーを取り外してブルペンへ。投球分析システム「ラプソード」を使って1球ずつ数値を確認しながら熱投した。

ブルペン投球を視察した栗山英樹監督(60)は「映像と実際に見て本人と話すのは違う。痛かったものが前に進む時は、気になったり無意識にかばったりとかする。そういうものを含めて確認したかった。そういうのは取れてきたなという印象がある。こっちはケガ明け(という見方)ではなくて、今オレが思っている斎藤佑樹のピッチングとは、というのを少しだけ話させてもらった。これから試合に向かっていく。オレが思う、これからの斎藤佑樹というピッチャーはこういうイメージなんだというのは話をさせてもらった。ボールを投げられることをしようとしているわけじゃない。試合で抑えてチームに貢献するために何をするのかってしてきたわけだから」と、ブルペン投球後の会話の一部を明かした。

斎藤は今後も2軍戦で結果を積み重ねて1軍昇格を目指すことになる。栗山監督も「名前がどうのこうのは関係ない。そこはファームに全部、任せている。推薦が来たら考える」とした。